おととい、本屋で立ち読みしようと雑誌コーナーに行くと、
何気にギターマガジンの表紙が目に入ってきた。
表紙が今日のタイトルである「Cornell Dupree」だったからだ。
だが次の瞬間、「1942 - 2011」の数字を見て愕然とした。
「えっ、亡くなったんだ・・・。」
全然知らなかった。今年の5月8日に肺気腫で亡くなったらしい。
2ヶ月以上たってから知るとは・・。
まずは軽く彼の経歴からおさらい。
元々、アトランティックレコードのスタジオミュージシャンとしてキャリアを
スタートさせ、アレサ・フランクリンやキング・カーティスなどのアルバムに参加。
ダニー・ハザウェーの「Live」なども有名どころ(最高の演奏だね)。
その後「Stuff」のメンバーとして活躍をして、
また自身のソロアルバム「Teasin'」をリリース。
2500を越えるセッションを残すなどギター界のレジェンドであることは間違いない。
とまあ、ざっと経歴を書いてみたけど、自分の中でのコーネル・デュプリーとは
とにかくブルースギターのレジェンドと言う印象がすごく強い。
色々な所で経歴としてジャズ・ギタリスト、フュージョン・ギタリスト、
リズム&ブルース・ギタリスト(最近の歌モノって意味でのR&Bなんかじゃない!)
なんてのっているが、個人的にはブルースがクソかっこいいと思っているから
ブルースギタリストだ。
初めて聞いた音源は彼のソロアルバム1発目「Teasin'」だった。
正直、ブルースと言えばサウンド的に古臭くなることが多々あるのだが、
このアルバムは洗練されたモダンなサウンドの中でブルースの良さを
余す事無く発揮していた。
ブルースってやっぱクソかっこいいなあと思わせてくれたアルバムだ。
しかもこのアルバムに出会った直後、2009年5月にニューヨーク旅行に行った時、
彼のライブを偶然にも見ることが出来て、さらにそのかっこよさを再認識した。
彼の容姿や年齢が何も情報としてない無い中でいきなりライブに行って、
前座のしょぼいギタリストを見て、「あれ、デュプリーってこんなんだったっけ・・?」
ってがっかりしてたら、何やら鼻に酸素吸引のチューブを巻いたご老人が登場。
ばっかヨボヨボなのにいざギター弾き始めたらプレー最高と言う、
最高な演出もあいまってwww、一人で見に行ったにもかかわらず爆笑から
スタンディングオベーションまで思いっきり堪能してしまった。
でも、確かにもう見る機会は少ないだろうなとは思っていたけど、
同じ空間で同じ空気を吸っておまけに最高のプレーまでしてくれた
レジェンドがこの世を去ったと聞くと寂しいものがある・・。
安らかに・・。Rest In Peace.....
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