2011年6月12日日曜日

Yuka feat. Eisuke Kato and Niklas Winter Part.1

今週はまたひとつニューヨーク以来の山場があった


さかのぼる事、5月29日。

ニューヨークでもまたチーチ&チョンぶりを発揮してしまった、

お馴染みマイピアノティーチャー加藤英介先生に誘われて、

先生の出るライブを見に行った。


場所は新宿の「Jazz Spot J」。タモさんでも有名なクラブだ。

先生が前々から取り組んでる仕事で、歌手の「有桂」さんと

CDを作ると言うプロジェクトの一環で行われたライブだと思う。

しかも、フィンランドからマイメン、二クラス・ウィンターがやって来る。

Niklas Winter From Finland


元々は加藤先生に紹介してもらって、一緒に色々つるんで遊んだのだが、

最終的にはみんなでパーティーする仲になってしまった。

フィンランド出身のギタリストでバークリーも出てたと思う。

自国では有名なんだぜってよく言ってるけど、そんなこと抜きに楽しい仲間だ。

なんだかんだで毎回日本に来てるとハングアウトしてる。

ミュージシャンのいい所は、共通の話題があるからどこの国から来てようが

何歳だろがすぐに仲良くなれることだ。



話は戻って、そのライブは有桂さんと先生と二クラスのトリオだ。

ニューヨークから帰ってきて以来、初めてかつ、久しぶりの先生のライブだったが

正直、素晴らしい演奏だった。

ニューヨークのエネルギーを存分に吸収してきた事は間違いないと思う。

一方、二クラスは旅の疲れだろう・・。次回に期待と言う感じだった。


有桂さんとは上海で最初知り合ったと言う非常に奇妙な出会いなのだが、

何気に今回初めてちゃんと話す機会があって、

面白いと言うかファンキーな人であることが分かった。
2010年 In 上海(左が加藤先生、右が有桂さん)


で、そこから1週間過ぎた先週の日曜日に、その有桂さんのCDのレコーディングが

あると言うことで先生に誘われてレコーディングに潜入させてもらった。


もちろんメンバーはライブで見たトリオのメンバーだ。

有桂さん(Vo)、加藤先生(Pf)、二クラス(Gr)のベース&ドラムレス編成だ。


場所は上池袋にある「Studio De de」と言うスタジオ。



ここ、ヤバイ。レコーディングをかじったことがある自分にとっては物凄い機材軍。

こういう機材ってこう言う所にあるんだねって感じ。

ざっと見ただけでもNeveのコンソールにUreiやManleyのビンテージコンプ。

Neveのコンソールから取ったマイクプリもたくさんあった。

マイクはNuemann、キーボードもメンテナンスが行き届いてそうなWurlitzerやRhodes。

おまけに最終的に音を1回アナログのテープに落とす用のビンテージレコーダーが

ズドーンとおいてあった。

こだわりと愛情がビシビシ伝わってくることは言うまでもない。

しかも機材だけじゃなくスタジオ全体のバイブスが非常にいい。

オーナーを含めスタッフがプロフェッショナルである証だ。


そんなスタジオに先生と二クラスと一緒に乗り込む。

先に来ていた有桂さんやスタジオの人と挨拶してレコーディング開始。


ジャズのレコーディングは初めてだったけど、分かったことがひとつ。

ジャズに限らずレコーディングは肉体労働だと言うことだ。

体力が無いとできない。

やっぱり決められた時間の中でベストな結果を導き出そうとするわけだから

美空ひばりのようなすべて一発OKの人は別として、

何度もトライ&エラーを繰り返してベストな結果を作り上げていく工程が必要なのだ。


トライするには勿論エネルギーと時間が必要。

それをさらにいいテイクを導き出す為に使うか、次の曲の為に使うか。

そこら辺のさじ加減が難しいと思う。

事実、レコーディング後半は完全に煮詰まってしまった。
(録ったテイクをチェックする風景)

このままではイカンと先生と二人でスタジオを出て、散歩がてら作戦会議。

1時間ぐらいレコーディングから離れて頭をリセット、打開策も見つかって再開。

そこから、怒涛の様に曲を録音。

完全に盛り返した(笑)

終電ギリギリまで粘って1日目のレコーディング終了。

12曲中、9曲録音して帰ったのだった。


二日目に続く・・。

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