2012年5月21日月曜日

New York Diary 2012: Day 8

よっしゃ、ほぼ最終日。

今日が一日活動できる最後の日。

何かこれまで色んな事あって、かなり収穫多い滞在になったけど

やっぱ帰るとなると、鬼寂しい・・。


だが、ここはラストスパートして完全燃焼するのみ!


で、今日は普通に起きる。早くもなく、遅くもないちょうどいい感じだ。

今日の予定としては、先生の買い物に付き合う為に一緒にハーレムへ行くのだ。

今回の旅行は8泊10日の日程だったが、結局先生と滞在がかぶっているのは、、

僅か4日なので、先生の買い物に付き合えるのも今日ぐらいなのだ。


色々な服を見たり買ったりしたいそうだから、一番身近なハーレムにGO!

実際、久しぶりに一緒に買い物行くので、何か新鮮。





さてハーレム125 stに着く。


降り立ったのは、地下鉄A、B、C、Dの出口。通りで言うとSt.Nicholas Aveの所。

なぜなら、ここは写真の右に見切れているが「IMAGE LEATHER」って店が

毎年この時期、売れ残ったペレレザーなどを爆安で売っているから

それをチェックするのだ。

と言っても、事前に何回か一人で来てて、今年は売れ残りがあまり無くて

叩き売りもしてない事を知っていたのでとりあえずチェック程度にしておく。


ところが、ここで先生の触手が動く。

ペレレザーは諦めたけど、ノースフェイスのダウンが爆安で売られていて、

デザインも気に入ったらしく、今年の冬用ってことで早速値段交渉。

最終的にノースフェイスのダウンを100ドルで買い上げた。(お見事)

こうなると、自分も刺激されて店内を見渡すと、

Marmotのダウンが激安で売っているのを発見。

これは、冬用にちょうどいいし、ありえない安さなので値段交渉。

そして、135ドルでゲット。


こうして、暖かい初夏の気候の中、

野郎二人がハーレム着いて最初に入った店で、

最もかさばるダウンジャケットを買って行ったのだった。


さて、お次は腹ごしらえだ。

ハーレムで腹ごしらえと言ったら勿論ここ、ジンボバーガーだ。↓


相変わらずうまい。

しかも、ここで先生が料理を注文してる時、

隣に座っていたおばちゃんが色々親切にしてくれた。

先生が注文したバッファローチキンとはどういうものかとか、

ここら辺でうまい飯を食いたいなら、どこそこに行けとか。

かなり長い間、色んな話をして、本当に楽しかった。

これぞ、コミュニケーションだって感じだ。



しかし今回の旅は親切で温かい人に本当によく出くわす。

自分も、人には常に親切であろうと心に誓う。


さて、店を出て次は近くにあるCAP USAに行く。

ここは、ハーレムでもランドマーク的なお店。

しかも、去年まで「CAP USA」だったのに、

今年は看板からCAPの文字が無くなっていた。

なぜだろう・・。

ちなみにお店の女の子、激かわいい。(左のカウンターの奥にちょっと見切れてる)



さて、ここでも先生は色々お買い上げ。

こうして、あっと言う間に先生の買い物終了。

買う予定のもの全部買えたそうだ。

値段的にもかなりご満悦だった。


あとは、適当にぶらぶらして、本日の買い物終了。

時間的に今日はライブが早い時間からあるから、早めに帰る。


ところがあまりにスムーズに買い物済んだので、ちょっと時間が余る。

だもんで、34丁目に帰ってきて一旦先生と別れて、靴を買いに行く。

もともと今回の旅でスニーカーを1足買おうと思っていて、

最終日まで何買おうか悩んでいたのだが、

今日やっと決まったのでいよいよ買うのだ。


といってもそこまでレアなものでもないし、

正直今回、ニューヨークで誰も履いている奴を見たことなかった。

でも、この靴の復刻を心待ちにしていたし、大好きな靴だから買うことにした。

これだ。↓


Nike Air Diamond Turf II  "49ers"  Varsity Red/White-Metallic Gold   487658-610


ちなみに値段は約1万円だ。

日本に比べるとだいぶ安い。


実は、ハーレムでも探してみたけど、チャンプスにはマイサイズがなかった。

でも34丁目にはフットロッカーが3軒もあるから、大丈夫だろうと思っていた。

ところがだ、34丁目で探すも、意外とどこも無くてめちゃくちゃ焦った。

そして最後に入ったここ↓(去年もここでグリフィー マックスも買った)


Foot Locker / House of Hoops   11 W 34TH ST NEW YORK, NY 10001


で、ようやく見つける。

危ない危ない。

町で見ないのに、残りが少ないって、みんな家で少し寝かしてるのかね?

夏ごろからパーッとみんな履きだすのか・・。


さて、自分の買い物もすべて終わったし、後は今日の最後のライブを残すのみ。

アパートへ帰って、夜の準備。


さて、今日のライブはこれだ。


GRÉGOIRE MARET QUARTET plus special guests RAUL MIDÓN 


Grégoire Maret - Harmonica 
Frederico Gonzalez Peña - Piano 
Ben Williams - Bass 
Clarence Penn - Drums
Raul Midón - guitar/vocals


ハーモニカでリードを取るグレゴイル・マレット率いるバンド。

スペシャルゲストで盲目の歌手、ラウル・ミドンが有名かな。

どうやらベースのベン・ウィリアムスが若手の注目株らしい。


感想としては、やさしい音で壮大な世界観を表現している。

演奏も素晴らしいし、ラウル・ミドルトンの歌声も素晴らしかった。


しかし、何だろう。やっぱり今日もダメだった。

昨日のロイハーの時もそうだったけど、

どうもどっぷりとその音楽に浸ることが出来ない。


すべては、おとといスモールズであの物凄いライブ&セッションを聞いてからだ。

あれ以来、ものけの殻になってしまったようだ・・。


気を取り直して、次。

勿論、smallsだ。


今日のライブはこれ↓


The Winard Harper Group


Winard Harper - Drums 
Bruce Harris - Trumpet 
Michael Dease - Trombone 
Jon Beshay - Tenor Sax 
Roy Assaf - Piano 
Noah Jackson - Bass  
Alioune Faye - Percussion


ベテラン、ウィナード・ハーパーのライブだ。

デクスター・ゴードンとも演奏したことがあるらしく、サイドメンとしても有名。

会場に着くと、スモールズでは珍しく物凄い列。

入れるのかどうか心配だったけど、ちょうど始まった時に入れた。

しかし、中は人でパンパン。

ようやく席を見つけて、拝聴。


これまた、すごいバンドで若手のメンバーも凄い演奏していた。

会場も大盛り上がりで白熱したライブになった。


しかし、ここでもまた自分は演奏にどっぷり浸ることは出来なかった。

本当、どうしちゃったんだろう?

最後の夜だって言うのに、このまま行って完全燃焼でるのか?

と自分を奮い立たせる。


ハーパーのライブが終わると客がどっと帰った。

彼目当ての客が多かったらしい。


席も空いたし、じっくりと腰をすえて次のライブに集中する。


次はこれだ。


The Lawrence Leathers Group


スモールズのジャムセッションでもおなじみのローレンス・レザースだ

彼の腕は確かだ。

ちょっと期待する。

ライブを数曲やった後、ジャムセッションに移ったのだが、

色んな人が乱れて入って少しゆるいカジュアルな感じのセッションになっていった。

今日はこれまでかと思っていた時また印象的な出来事が起こった。


先生にピアノ弾いたらどうですかと薦めたら、先生もその気になり

順番を待つことになった。

曲が終わり弾いていた奴と交代しようとすると、却下されたらしく先生が戻ってきた。

どうしたんだろうと、しばらく様子をうかがっていると、

このメンツが一斉にステージに上がる。


スペンサー・マーフィー


クインシー・フィリップス


謎のピアニスト(左の人)


そして、ここから一気に凄いセッションに。

たまたま検索してたらその時の映像がYouTubeに。







これまた、凄さが伝わるか分からないが、現場は凄いことに。

と言っても深夜2時過ぎで、客もほとんど帰った後なので、

本当の音楽好きと一部の客のみがこのセッションを聞いていた。

これまた、完璧に打ちのめされた。

何なんだ、このピアニスト。


プレイスタイルははっきり言って、ロバート・グラスパーとかなり似ている。

先生があれはグラスパーだと間違えるほど。

ただ、最近のアコースティックなブラックミュージックのスタイルは

こんな感じだし、顔が全然違うからグラスパーじゃないと思ってたけど、

でもはっきり言って、プレイは凄いの一言。

新しい時代のピアニストであることは間違いない。

一瞬で引き込まれて、思いっきり浸ってしまった。


しかし、何なんだスモールズ。

なぜこんな怪物級の奴らが毎晩のように出てくるのだ!

お陰で、普段のライブに対して不感症になってしまったじゃないか!


うれしい悲鳴と言っていいのか分からないけどそんな感じだ。

そのくらい、スモールズのセッションは自分に大きな影響を与えた。



ちなみに演奏が終わってそのピアニストに話しかけてみたら、

物腰の柔らかくて、落ち着いた感じのナイスガイだった。

名前を聞いたら「Raymond Angry」だそうだ。

聞いたこと無かったので、帰って調べようとたった今調べてみたら

どうやら音楽プロデューサーとして現在活動してるようだ。

プロデュースしたアーティストだけで

Christian Aguilera, Queen Latifah, Sean Combs, Joss Stone, Melanie Fiona, Jaheim等。

曲の提供だけかもしれないが、現役の音楽家だった。

大学院で修士学位も取っているらしい。

納得です。

凄い人であることは間違いない。




さて、演奏終わって今日のライブは全部終了。

これでスモールズともお別れだ。

しばらく、さっきの演奏の余韻と完全燃焼しきった余韻に浸りながら

今日で最後と言う寂しさに一人たたずんでいたら、

いつもスモールズに来るたびに飲み物の注文を取りに来てくれる

親切でやさしい黒人のお姉さんの店員が話しかけてきてくれた。

「わたしはあなたをすっかり覚えたわ。毎日クランベリーソーダを注文するもんね。

いつもありがとう」と。

そうなのだ、毎日通って、毎日クランベリーソーダを飲んでたら顔を覚えてもらったのだ。

ちょうどいい機会なので、今日がニューヨーク滞在の最後の日で、

明日、日本に帰るって事と、今までありがとうってお礼を言ったら

「会えてよかったわ」とやさしく微笑みながら握手してきてくれた。


泣けた・・。


スモールズでは本当いい体験をさせてもらった。

ただひたすら感謝です。


深夜3時過ぎ、スモールズを後にした。


地下鉄に乗って34丁目に帰ってきた。

実はいつもスモールズの帰りに必ず寄る、

「DUANEreade」という24時間営業のでかい薬局があるのだが

そこはデリも併設していていつも次の日の朝飯を買っていくのだが

そこにも顔なじみが出来ていた。

レジの黒人のおばちゃんなんだが、これまた自分が毎日来るもんだから

今日も商品を取ってレジに並ぶとそのおばちゃんが

「こっちおいで」と呼んでくれてすぐレジを打ってくれた。

ちょっとした事だが、単なる外国人でただの客である一アジア人に

なかなかそんな事はしてくれないと思う。

だから、いい機会だと思ってこの人にも今日が最後の日で明日帰るって事と

いつもありがとうとお礼を言うとにっこり笑って「会えてよかったわ」と返してくれた。


また泣けた・・・


ただの客と店員だが、一瞬でも心を通わせると人間だれしも

温かい気持ちになるもんだ。

これをコミュニケーションと言わずして何と言う。

本当のコミュニケーション出来ました。


アパートに到着して、そこから帰国の準備。

買い物でかなり増えた荷物(でかいスポーツバックひとつ分)をパッキングして

すべての準備を整える。

目覚ましも掛けて、帰りのスーパーシャトルも予約した。

気づけば朝の5時。

寝ると言っても僅か3時間だ。

まあ、いい。飛行機で寝ればいいだけだ。


こうしてすべての準備を終え、

先生にも明日早いから今日が最後になると思うと伝え、

お互いの健闘を祈る。

就寝・・。








朝、目覚ましでちゃんと起き、出発の準備。

眠いだろうにもかかわらず、先生は起きてきてくれて見送ってくれた。

時間になって、表でスーパーシャトルに時間通りピックアップしてもらい

JFKへ。

かなり早く着いたので適当に、空港で時間をつぶして、

これまたなぜか毎回空港で食ってしまうバーガーキングのワッパーを楽しんで

時間どうりに離陸。

長いフライトへ。

飛行機が日本に近づき着陸する時間、ちょうど茨城で竜巻がおきた時だったらしく

しばらく旋回しててなかなか成田に着陸できなかったけどけど

何とか無事、日本に帰りました。


感想一言。

今回も完全燃焼しました!




やっぱニューヨーク最高!!!!!!!

2012年5月20日日曜日

New York Diary 2012: Day 7

(部屋の窓から)

さて、今日も朝早く目が覚めてしまう。(8時くらい。激眠だが、なぜかもう寝れない)

でも、もうそんな事どうでもいいのだ。

あと二日しかないからラストスパートだと思えばいい。

寝てるなんてもったいない。


さて、今日は普通に観光シリーズ第二弾。自然史博物館へ行く。



映画「ナイトミュージアム」の舞台になったらしいが、

そんなことよりなんかマニアックなものが展示されてそうでちょっと気になるのだ。


で、早速行く。

場所は昨日のメッツからセントラルパークを挟んで反対側、81丁目にある。

地下鉄でいうとBとC。勿論、最寄の駅からまたまた1本。


早速駅に着くと、駅の構内からそのまま入れる。


到着した時間は10時過ぎだった。10時開館だからかなり早い。まじめか!

早速入るのだが、見方としては最初に最上階に行って、そこから降りてくる感じだ。

で、最上階の5階に着くといきないりこんな感じだ。


男たるもの恐竜で興奮しない奴はいない!

とにかく、デカくてイカつくて強そうでかっこいい。

「こんな生き物が実際にいたんだ」と想像を膨らませながら見る。

あまり期待してなかったんだが、意外に面白いじゃんって感じだった。

でも、さすが平日。

近所の小学校や中学校から子供達が大挙して押し寄せていた。

意外に混んでる。

で、大満足の5階を終えて、4階へ。

でも、何かこの辺から少しおかしくなってくる。

自然史博物館だから、動物の剥製や

色んな地域の文化を紹介する物が展示してあるのだが

動物の剥製見ても、本物が動物園にいるし、

地域の展示も何か町の資料館っぽい。

恐竜コーナーの時と子供のテンションも全然違う。

自分も素通り率高くなって、気が付いたらいつの間にか1階ついてた・・。

あれっ・・。

まあ、でも人によって興味を持つところが違うからあくまで個人的見解です。


さて、博物館を出ると何とまだ1時過ぎ。

「何、夜のライブまでかなり時間あるじゃん。」って事で急に行き場を失う・・。

どうしよう、とりあえず買い物でも行くかって事でハーレムに行く。

2日目以来、行ってなかったし。


とりあえず到着。

でも、今日は特に買い物って感じでなくストリートウォッチングになる。

というのも、明日ハーレムで先生の買い物に付き合う約束してるから

買うなら明日だなって事で。


ここで写真をいくつか。


イケてる。


昼飯は、チキンジャイロ。これも、うまいね。

チキンオーバーライスのラップ版。


買ったのこのスタンド。


さて、買い物しないから、なんか一通り見てまた行き場を失う。

どうしよう。

と、ここでふと、行きたかった場所を急に思い出す。

思えば最初に行くべきだった。

ここだ。↓


ニューヨークは一応マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ行ったけど

ひとつ行ってない場所がこのブロンクスだ。

しかもブロンクスを代表する場所「フォーダム」は行ってみたかったのだが、

なんか、ハーレムより北は結構物騒なイメージがあって躊躇していた。

でも、時間もあることだし、ここはとりあえず行くだけ行くかって事で、向かう。


着いてびっくり。

とにかく、広い、人多い。しかも、かなり独特のロイクーな雰囲気がある。

通りの店も、ロイクーな店が多い。

こりゃ、やっぱり真っ先に来るべきだったなと後悔する。


で、早速探索。


ところで、ニューヨークで初めての場所に行って、

店が集まっている場所を探す方法のひとつを紹介しよう。

いたって簡単だが、かなりの確立で効く方法だ。


それは、フットロッカーやチャンプスなどの大型靴店をグーグルマップで探す!

大抵、この手の店がある所は人が集まる場所になっていて

その周りにも色んな店が密集してるのだ。

だから、右も左も分からないフォーダムに着いても、

実際、とりあえずフットロッカーを探した。

そしたら、案の定正解だった。

勿論、あえてそう言う所から離れた所に店を出してるちょっとシャレオツな

セレクトショップとかは引っかかってこないが、町の盛り場を探すには

この方法が手っ取り早い。


しかし、フォーダムはホント広い。

時間があったとは言え、3、4時間で回るには広すぎる。


だが、一つ一つの店の純度はかなり高い。

例えば、みんなのあこがれ「b.b.simon」のベルトはこんな感じだ。





鬼だ。

量、質、ともに半端ない。

かなり欲しかったが、予算的に厳しかったからあえなく断念。

いつか絶対買ってやる。

その他にもRobin'sなどもザクザクあって、この町はヤバイって印象が強く残った。

(後で聞いたのだが、こんなに物があるのは珍しかったらしい。入荷のタイミングだね。)


さて、色々回っていたらあっと言う間にライブの時間だ。

かなり後ろ髪を引かれる思いで、フォーダムを後にする。


では、夜の部。

先生ともここから合流。


今日のライブはこれだ。


ニューヨークジャズ界の兄貴、ロイ・ハーグローブだ。

バンドメンバーはこんな感じ。

Roy Harglove Quintet 


Roy Hargove - Trumpet 
Justin Robinson - Sax
Sullivan Fortner - Piano
Ameen Saleem - Bass
Quincy Phillips - Drums


場所はVillage Vanguard。

しかも、ファーストセット、セカンドセット共に見る。

勿論予約済み。(ロイハークラスだと速攻でソールドアウト)

ロイハーは日本でも見たことあるし、YouTubeの動画でも

素晴らしいパフォーマンスがあってかなり好きなプレイヤーだ。


(このピアニスト、ジェラルド・クレイトンもスモールズのセッションで演奏聞いた、凄かった)

で、いざ開演。

するとどうだろう。

今までスモールズでよく見たメンツも結構いる。

まずはピアノのサリヴァン・フォートナー。(スモールズにいた)


彼のプレイスタイルは独特だ。力が思いっきり抜けているんだがやってることは凄いの一言。

才能ありまくりです。


サックスのジャスティン・ロビンソン


上の動画を見れば分かるがその実力は折り紙つき。

ベースのエイミーン・サリーム。

控えめな人柄だが、この人も凄い。


そして最後、ドラムはクインシー・フィリップス


(言っておくが、パーティー帰りの写真とかではない。実際、この格好のまま演奏してる)

そう、スモールズの常連かと思ってたら、ロイハーのメンバーでした。納得。

ちなみに彼はピアノも弾く。しかもうまい。


で、演奏スタート。


ところがだ。かなり楽しみにしてたんだが、何か上の動画を知ってるから

何か拍子抜け。

決して悪くは無いのだが、ベストでもない感じ。

しかも、今日寝不足だったから途中から急激に眠くなり、

かなりうつらうつらしてしまった。

これは、おかしい。


いや、セカンドセットで全開になるからファーストはこんなもんさと思う。

で、セカンドセット。

やはりファーストに比べると全然こっちの方がいいが、

またうつらうつら・・。


だめだ、なんか昨日のペニコットの方が全然強烈だったから、

全然頭に入ってこない。


連日のスーパーライブ&セッションのせいで頭の容量がいっぱいになったのか?

とにかく、せっかくのロイハーのライブにイマイチはまらなかった・・。


残念。


気を取り直して、ライブの後はお馴染みsmallsへ。

しかし、先生の体調がイマイチで一人で行く。


だが、ここでも同じ。

どの演奏聞いても、ついつい昨日の凄い演奏と比べしまい、

イマイチ、のらない。


まあ、単純に疲れてるのかも。


smallsでもうつらうつらし始めたから、今日はとっとと帰りました・・。

2012年5月19日土曜日

New York Diary 2012: Day 6

今日は朝、普通に起きた。

先生はもう起きてて、と言うか一睡もしなかったようだ。

大きな決断をしたらしく、自分も応援すると伝える。

人生、山あり谷ありだ。


さて、今日は昼間、メトロポリタン美術館に行く予定だ。

(アルテミス神殿の柱)

世界的に有名な美術館であるし、前々から興味があった。

それに、毎日買い物と音楽だけではせっかくニューヨークに来ているのに

あまりにやっていることが狭すぎる。

色んな角度からニューヨークを楽しまないと勿体無い。

それに、音楽も絵画も彫刻も巻物も写真も、すべては同じ出発点のような気がする。

とにかくどんな刺激も吸収できるものは何でも吸収する。

それが基本姿勢だ。


でもその前にやることが色々ある。

まずは洗濯。

これは、近所のランドリーへ。去年もやったから、もう手馴れたもんだ。

そして次はSIMカードの交換だ。

これは、昨日の夜、部屋のWi-Fiがあまりに遅くてイラッとしたから

試しに禁断のスマホでテザリングをやってみたのだ。

ドコモだと、テザリングをするとパケホ以外に別料金を取られるから

今までやったことは無かったのだが、このSIMカードにはそんな新たな課金は無い。

だって、50ドル払っただけで何の契約もサインもしてないし、個人情報すら渡してない。

課金しようにもする術が無いだろうから大丈夫だろうと思ったのだ。

やってみると案外簡単に出来た。

スピードは遅いけど、回線は安定してた。

だが、テザリングしっぱなしで昨日の夜寝て、朝起きたらいきなりスマホが死んでた。

回線が一切繋がらないのだ。

もしかしてテザリングのせい?

でも特にやましいことをした訳ではないのでお店に相談しに行こうと言う訳。


で、先生と一緒にまずランドリーへ。

洗濯は大体1時間強で終わるから、洗濯機回している間、一人でケータイショップへ行く。

近所に同じT-Mobileのショップがあるからまずはそこに試しに行ってみたのだが

買ったところへ行ってくれとあっさり断られた。

どうやら、同じ会社でも利害関係は別らしい・・。

かったるいがしょうがない。

でも、買った場所をイマイチよく覚えてなかったから、

せめてショップの場所くらいは教えてくれるだろうと相談すると

勝手に自分で調べろと・・。

調べる術であるスマホが使えないから相談しに来てるのに・・。

ちなみにニューヨークへ来た日にパソコンでT-Mobileの場所を探してた時、

グーグルマップに載ってたこの店の口コミ情報(サービス最悪)は本当だったらしい。

だから少し遠い店でわざわざ買ったのだが・・。


まあ諦めて、勘とあいまいな記憶を頼りに探すことにした。


結果から言うと何とか探し当てた。

しかし、やっぱりアパートから結構遠くて、おまけに新しいSIMカードに

交換(勿論ダーターだった)してもらうのも結構時間がかかってしまった。

ダッシュで戻るも洗濯は終わってて、先生がアパートまで持って帰ってくれていた。

事情を説明して、謝ったあと、いよいよメトロポリンタンへ出発。

スマホも復活したし、もう大丈夫だ。

ちなみに今日は先生も一緒。


さて、メトロポリタン美術館、通称「メッツ、もしくわメット」

場所はアッパーイーストサイドなので何本か地下鉄を乗り継ぐ。

しかし、アッパーイーストサイド。すごい高級住宅街だ。


高級車がずらりと並ぶ。

で、しばらく歩くとメッツへ到着。


建物から壮大だ。

早速入館。

しかし、今日は平日なので閉館が5時半らしい。

今は2時過ぎ・・・。



ダッシュで見ることにする。


入ってすぐ分かったのだが、とにかくめっちゃ広い。

こりゃ、普通に行ってもじっくり見るなら1日じゃ無理だ。

それもそのはず、メッツの魅力のひとつはその収蔵量の多さだ。

様々な時代や国と地域、そして多額の資金をつぎ込んで収蔵した美術品は

どれも1級品ばかり。

とにかく圧倒的なスケールで訴えかけてくる。

どうやってこんな貴重なものを収蔵出来たんだ?とかは考えてはいけない。

例えばこんなのや↓


こんなのまで↓

(ゴッホ)


内容をいちいち説明しては、今後行く予定がある人達に対して

ネタばらしになってしまうのであまり言わないが、

一番個人的に気に入った展示は何を隠そう日本に関する展示だった。


仏像や屏風、巻物など時代で言うと鎌倉時代の頃のものが多かったが

とにかくかっこいいの一言。わびさびが強烈で完全にやられてしまった。

なにより作品のチョイスと展示の仕方が凄くよくて、

日本の芸術文化の奥深さをあらためて気付かされた。

なんだろう、日本以外の人のほうが日本の良さを良く理解してるんだろうか。

ほんと短い時間だったけど、いい勉強になりました。

また、機会があったら今度はじっくり見てみたい。


さて、夜の部。

今日はダウンタウンにあるブルーノートに行く。

今日のライブはこれだ。


Randy Brecker  "Pop" 


Randy Brecker - Trumpet  
Kenny Werner - Piano  
John Patitucci - Bass  
David Sanchez - Tenor Saxophone  
Amanda Brecker - Vocals  
Adam Rogers - Guitar  
Nate Smith - Drums

そう、マイケル・ブレッカーの兄であるランディー・ブレッカーのライブだ。

しかも、ベースはこの間ウェイン・ショーターで見たジョン・パティトゥッチ。

ボーカルにはランディー・ブレッカーの娘、アマンダも登場。(しかも美人)


ライブは、Steely DanやPaul Simon、James Brownなどランディー・ブレッカーが

過去にレコーディングに参加したアーティストの曲をリアレンジしたモノを中心に演奏。

とにかくメンツがメンツなんで演奏はすごい。

ドラムとベースはかなりタイトな演奏でかっこよかった。

ピアノのケニー・ワーナーもすごい。

勿論ランディー・ブレッカーもかっこよかった。

十分に満足。


終わって次のライブ。

場所はBlue Noteからあるいて3分くらいのZinc Barだ。


ライブはこれ。


Valery Ponomarev "Our Father Who Art Blakey" Big Band


ケニー・バロンがゲストで出るって事で見に行く。

ライブ自体は写真の手前で指揮をしてるおっちゃんがのビックバンドで

正直、このおっちゃんを存じ上げなかったが愛嬌たっぷりで超いい味出してる。

バンドの人達も若手中心でコーンロウにしてる黒人の兄ちゃんから

日本人の女性まで幅広かった。

アートブレイキーの曲を演奏してるんだが、なかなかみんないいソロを取っていた。

でもやっぱりおっちゃんのソロが燻し銀だった(笑)


ところでお目当てのケニーバロンはどうした。

待てど暮らせど出てこない。

完全に釣られました・・。

まあ、アメリカなんでこんなもんです(笑)

楽しんだからケーオツ。


さて、その後は今日もsmalls。

基本的に毎日締めはsmallsに行く!


が、今日は凄い事が起こる。

自分の音楽史の中で衝撃的な出会いというか、

すごいライブを見る。

今日のバンドはこれ。


Sound Quartet


Tivon Pennicott - Tenor Sax 
Mike Battaglia - Piano 
Spencer Murphy - Bass  
Kenneth Salters - Drums


メンバー見てください。

ベースはご存知、若頭のスペンサー・マーフィー(若干23才)



ドラムはケニー・サルターズ。


ピアノはマイク・バタグリア(写真なし)

そして、バンマスはこの人、ティボン・ペニコット(ペニコット!)


そう、おととい見たあのサックスだ。


見た瞬間「あっ、おとといの奴だ!ライブ聴けるんだ。ラッキー」

と思った。

おまけにベースは大注目のスペンサー・マーフィー。

これだけでもかなり期待大だ。

で、演奏始まる。


もうはっきり言って怒涛。

正直に言おう、口開きっぱなしで瞬きするのも忘れるくらい、

その世界観と音楽性と芸術性の高さに完全にのめり込んでしまった。

こんなかっこいい若手のバンド聞いた事ないってくらい、ヤバいかった。

しかも、そのかっこよさは文章なんかで全く表現できない。

その時、その場所にいれば分かるとしか言い様が無い。

まあ、勿論好みはあるだろうが、自分はガッツリはまってしまった。

なんか、自分の音楽性が一気に3くらいレベル上がった感じだ。


とりあえず伝え方が良く分からないからこの人のマイスペースの

アドレスを張っておく。

音楽も聴けるから、気になった人は覗いてみては・・。↓

http://www.myspace.com/tivonscott/music/songs/in-a-sentimental-mood-35430980


ライブの後はペニコットがホストのジャムセッション。

最後まで見たけど、今日は凄すぎ。

たぶん、ペニコットが出てるからって事でみんな来るんだね。

凄いメンツがわんさかセッションしてる。

例えばこんな人も。


(右のスリック・リックばりのチェーン着けてる人。後に何者か判明)


それから、ペニコットとにかく体力ありまくり。

ライブの後、そっから2時間以上、ほぼずっと吹きっぱなし。

しかも、クオリティーは一切落ちない。

ただひたすら、凄いとしか言い様が無い・・・。


最後の最後まで大興奮だった。

いやー、こんなの聞けて本当にニューヨークまで来た甲斐あった。


こうして、今日は終わる。

2012年5月18日金曜日

New York Diary 2012: Day 5

やっと折り返し地点。頑張って書きます。


今日は、久しぶりに寝坊する。

起きたら昼過ぎ。

というか、昨日はパソコンいじりながら寝落ちしてた。

たぶん、今までの疲れがドッと出たと言うか、

今まで一人で気を張っていた分、合流した安心感から寝込んでしまったのだろう。

まあ、お陰で爆睡したからパワーを充電できた。


で、今日は昼過ぎからお出かけ。

向かうは未踏の地、ブルックリン。

勝手の分かるハーレムも面白いが、新しい所に行けば新しい発見もあるわけで

これまた何の予備知識も土地勘もないが、今まで数々の修羅場を

潜り抜けてきた(嘘)という根拠のない自信からとりあえず行ってみる。

ちなみに先生も誘ってみたが、さすがに旅の疲れで精神的に肉体的にも

グロッキー状態だったので今日は遠慮しておくとの事。


と言うことで一人で、デッパツ。


向かうは、最寄の駅からこれまた一本で行けるAtrantic Avenue Station。

(地下鉄2、3で行ける。後から知ったがNevins Streetの駅の方が更に近い)

着くと、とりあえずこんな感じ。


想像したよりキレイな町だった。

でも繁華街っぽさと言うか、ロイクーな匂いはまだしない。

だからとりあえず、適当に歩いてみる。


歩く。



歩く。



歩く。






見つけた。



「あー、ここがフルトンモールか」と見つけてはじめて気づく・・。

しかし、狙いは的中。完全に自分好みのロイクーな町だった。

とにかく平日、しかも月曜だって言うのに人がたくさん出歩いているし、

町自体に活気が溢れている。

昨日のSOHOとはまるで違って、「やっぱ、こういうところでしょ!」

と、再確認。


で、買い物スタート。

フルトンモール沿いをひたすら攻める。

町を歩いていると、さすがブルックリン。

本拠地をブルックリンに移した「Brooklyn Nets」のアイテムが目白押し。

質屋もたくさんあって、靴がいっぱいおいてある。

そうこうしてたらお目当てらしき店をハケーン!

これまた、買い付けやってる店の営業妨害になるかもしれないので

外観だけ。


この店の前に、すぐ近くにある店に一回入ったんだけど、

品揃えはいいんだが値段も吹っかけてくるし、店員が物凄く感じが悪い。

で、他の店員に話しかけたら、この店を教えてくれた。

入ってみると、さっきより全然いい。

黒人の店員が接客してくれたのだが、すごい誠実でナイス。

実際、品揃えも値段もかなり良かったから、これまた一気に物欲爆発。

途中、前の店の感じの悪い店員がいきなり店に現れて

「どうだい?ここもうちの姉妹店だ。けど、なんでさっきの店では買わなかったんだ!」

と嫌味言ってきた。

思いっきり「いや、彼の方が値段も人柄もずっとナイスだ」って言っといた。

そんなこんなでホントいい買い物できた。

店員さんがホント良くしてくれたんで、最後に名前聞いたら、

「FUBUだ。日本からたくさん友達呼んできてくれ!」と。

For us by us とは懐かしい・・。


買い物終わってフルトンモールをもう一度散策。

町の奴らはこんな感じ。




(この子、ちっちゃいけどペレレザー着てて超バチバチ!!)



ちなみに今日まで色々な所を探検してきたけど

今現在のニューヨークの靴のトレンドは個人的見解だけど

レブロンと相変わらずのポジットだった。

モデルで言うとこんな感じ


Nike LeBron 9 "Mango"  Metallic Silver/Metallic Silver-Bright Mango  469764-005


大人の人が履いてるのが多かった。しかし、めちゃくちゃみんな似合ってた。



Nike Foamposite One "Electrolime"  Electrolime/Electrolime-Black  314996-330

若い奴らはみんなこれ。

金ある奴は赤の方って感じ。



Air Jordan 12 Retro "Play Off"   Black/Varsity Red-White  130690-001

これ、女の子の着用率かなり高かった。

しかも、またみんな似合ってて超かわいい。


忘れちゃならないのがこれ。


Air Jordan IV Retro "Cavs"  Black / Safety Orange - Game Royal 308497-027


行ってた時期はまだ発売前で履いてるやつはほとんどいなかった(一人いた)けど

エクスクルーシヴで入ってきている靴屋が数店舗。

でも、帰る頃には結構どこでも置いてあった。

しかし値段は$350~で、かなり高め。


さて、一通りフルトンモールを一周したけどまだ物足りない。

たまたま目の前にさっき買い物した店で見た、イケてる兄ちゃんがいたから

呼び止めて、「ここら辺にある、いい店知らない?」って聞いたら、

親切に何件か教えてくれた。

たとえばこんなところ。


いい感じです。


たっぷり買い物できたし、時間もそろそろライブに行く時間。

後ろ髪引かれる思いでブルックリンを後にした。

いや、初ブルックリンは超楽しかった。


さて、一旦アパートに戻ると先生はかなり回復してた。

準備をして一緒にライブへ向かう。


今日のライブはまたまたsmalls。

先生おススメピアノの「Areon Goldberg」が出てるので見に行く。


The Eli Degibri Quartet

Eli Degibri - Tenor Sax
Aaron Goldberg - Piano
Greg Hutchinson - Drums
Barak Mori - Bass


イスラエル出身のEliがリーダーのグループ。

ピアノは勿論、ドラムもかなり良くて結構満足。

作曲もなかなか。

しかし、昨日のスペンサーの演奏がどうも耳に残っていて、

いまいち最高!って感じにはなれない。

まあ、でも日本で見たら普通に豪華なライブだ。

しっかり、ライブ自体は最後まで楽しんだ。


ライブが終わると、先生はもう帰ると。

まだ、本調子じゃない様子。

自分はしばらく残ってその後のジャムセッションを見る。

途中、完全にうつらうつらし始めたから今日はここまで。

早めに帰って寝ました。

そう毎日、メガトン級のライブがある訳ないか・・。(笑)