2012年5月19日土曜日

New York Diary 2012: Day 6

今日は朝、普通に起きた。

先生はもう起きてて、と言うか一睡もしなかったようだ。

大きな決断をしたらしく、自分も応援すると伝える。

人生、山あり谷ありだ。


さて、今日は昼間、メトロポリタン美術館に行く予定だ。

(アルテミス神殿の柱)

世界的に有名な美術館であるし、前々から興味があった。

それに、毎日買い物と音楽だけではせっかくニューヨークに来ているのに

あまりにやっていることが狭すぎる。

色んな角度からニューヨークを楽しまないと勿体無い。

それに、音楽も絵画も彫刻も巻物も写真も、すべては同じ出発点のような気がする。

とにかくどんな刺激も吸収できるものは何でも吸収する。

それが基本姿勢だ。


でもその前にやることが色々ある。

まずは洗濯。

これは、近所のランドリーへ。去年もやったから、もう手馴れたもんだ。

そして次はSIMカードの交換だ。

これは、昨日の夜、部屋のWi-Fiがあまりに遅くてイラッとしたから

試しに禁断のスマホでテザリングをやってみたのだ。

ドコモだと、テザリングをするとパケホ以外に別料金を取られるから

今までやったことは無かったのだが、このSIMカードにはそんな新たな課金は無い。

だって、50ドル払っただけで何の契約もサインもしてないし、個人情報すら渡してない。

課金しようにもする術が無いだろうから大丈夫だろうと思ったのだ。

やってみると案外簡単に出来た。

スピードは遅いけど、回線は安定してた。

だが、テザリングしっぱなしで昨日の夜寝て、朝起きたらいきなりスマホが死んでた。

回線が一切繋がらないのだ。

もしかしてテザリングのせい?

でも特にやましいことをした訳ではないのでお店に相談しに行こうと言う訳。


で、先生と一緒にまずランドリーへ。

洗濯は大体1時間強で終わるから、洗濯機回している間、一人でケータイショップへ行く。

近所に同じT-Mobileのショップがあるからまずはそこに試しに行ってみたのだが

買ったところへ行ってくれとあっさり断られた。

どうやら、同じ会社でも利害関係は別らしい・・。

かったるいがしょうがない。

でも、買った場所をイマイチよく覚えてなかったから、

せめてショップの場所くらいは教えてくれるだろうと相談すると

勝手に自分で調べろと・・。

調べる術であるスマホが使えないから相談しに来てるのに・・。

ちなみにニューヨークへ来た日にパソコンでT-Mobileの場所を探してた時、

グーグルマップに載ってたこの店の口コミ情報(サービス最悪)は本当だったらしい。

だから少し遠い店でわざわざ買ったのだが・・。


まあ諦めて、勘とあいまいな記憶を頼りに探すことにした。


結果から言うと何とか探し当てた。

しかし、やっぱりアパートから結構遠くて、おまけに新しいSIMカードに

交換(勿論ダーターだった)してもらうのも結構時間がかかってしまった。

ダッシュで戻るも洗濯は終わってて、先生がアパートまで持って帰ってくれていた。

事情を説明して、謝ったあと、いよいよメトロポリンタンへ出発。

スマホも復活したし、もう大丈夫だ。

ちなみに今日は先生も一緒。


さて、メトロポリタン美術館、通称「メッツ、もしくわメット」

場所はアッパーイーストサイドなので何本か地下鉄を乗り継ぐ。

しかし、アッパーイーストサイド。すごい高級住宅街だ。


高級車がずらりと並ぶ。

で、しばらく歩くとメッツへ到着。


建物から壮大だ。

早速入館。

しかし、今日は平日なので閉館が5時半らしい。

今は2時過ぎ・・・。



ダッシュで見ることにする。


入ってすぐ分かったのだが、とにかくめっちゃ広い。

こりゃ、普通に行ってもじっくり見るなら1日じゃ無理だ。

それもそのはず、メッツの魅力のひとつはその収蔵量の多さだ。

様々な時代や国と地域、そして多額の資金をつぎ込んで収蔵した美術品は

どれも1級品ばかり。

とにかく圧倒的なスケールで訴えかけてくる。

どうやってこんな貴重なものを収蔵出来たんだ?とかは考えてはいけない。

例えばこんなのや↓


こんなのまで↓

(ゴッホ)


内容をいちいち説明しては、今後行く予定がある人達に対して

ネタばらしになってしまうのであまり言わないが、

一番個人的に気に入った展示は何を隠そう日本に関する展示だった。


仏像や屏風、巻物など時代で言うと鎌倉時代の頃のものが多かったが

とにかくかっこいいの一言。わびさびが強烈で完全にやられてしまった。

なにより作品のチョイスと展示の仕方が凄くよくて、

日本の芸術文化の奥深さをあらためて気付かされた。

なんだろう、日本以外の人のほうが日本の良さを良く理解してるんだろうか。

ほんと短い時間だったけど、いい勉強になりました。

また、機会があったら今度はじっくり見てみたい。


さて、夜の部。

今日はダウンタウンにあるブルーノートに行く。

今日のライブはこれだ。


Randy Brecker  "Pop" 


Randy Brecker - Trumpet  
Kenny Werner - Piano  
John Patitucci - Bass  
David Sanchez - Tenor Saxophone  
Amanda Brecker - Vocals  
Adam Rogers - Guitar  
Nate Smith - Drums

そう、マイケル・ブレッカーの兄であるランディー・ブレッカーのライブだ。

しかも、ベースはこの間ウェイン・ショーターで見たジョン・パティトゥッチ。

ボーカルにはランディー・ブレッカーの娘、アマンダも登場。(しかも美人)


ライブは、Steely DanやPaul Simon、James Brownなどランディー・ブレッカーが

過去にレコーディングに参加したアーティストの曲をリアレンジしたモノを中心に演奏。

とにかくメンツがメンツなんで演奏はすごい。

ドラムとベースはかなりタイトな演奏でかっこよかった。

ピアノのケニー・ワーナーもすごい。

勿論ランディー・ブレッカーもかっこよかった。

十分に満足。


終わって次のライブ。

場所はBlue Noteからあるいて3分くらいのZinc Barだ。


ライブはこれ。


Valery Ponomarev "Our Father Who Art Blakey" Big Band


ケニー・バロンがゲストで出るって事で見に行く。

ライブ自体は写真の手前で指揮をしてるおっちゃんがのビックバンドで

正直、このおっちゃんを存じ上げなかったが愛嬌たっぷりで超いい味出してる。

バンドの人達も若手中心でコーンロウにしてる黒人の兄ちゃんから

日本人の女性まで幅広かった。

アートブレイキーの曲を演奏してるんだが、なかなかみんないいソロを取っていた。

でもやっぱりおっちゃんのソロが燻し銀だった(笑)


ところでお目当てのケニーバロンはどうした。

待てど暮らせど出てこない。

完全に釣られました・・。

まあ、アメリカなんでこんなもんです(笑)

楽しんだからケーオツ。


さて、その後は今日もsmalls。

基本的に毎日締めはsmallsに行く!


が、今日は凄い事が起こる。

自分の音楽史の中で衝撃的な出会いというか、

すごいライブを見る。

今日のバンドはこれ。


Sound Quartet


Tivon Pennicott - Tenor Sax 
Mike Battaglia - Piano 
Spencer Murphy - Bass  
Kenneth Salters - Drums


メンバー見てください。

ベースはご存知、若頭のスペンサー・マーフィー(若干23才)



ドラムはケニー・サルターズ。


ピアノはマイク・バタグリア(写真なし)

そして、バンマスはこの人、ティボン・ペニコット(ペニコット!)


そう、おととい見たあのサックスだ。


見た瞬間「あっ、おとといの奴だ!ライブ聴けるんだ。ラッキー」

と思った。

おまけにベースは大注目のスペンサー・マーフィー。

これだけでもかなり期待大だ。

で、演奏始まる。


もうはっきり言って怒涛。

正直に言おう、口開きっぱなしで瞬きするのも忘れるくらい、

その世界観と音楽性と芸術性の高さに完全にのめり込んでしまった。

こんなかっこいい若手のバンド聞いた事ないってくらい、ヤバいかった。

しかも、そのかっこよさは文章なんかで全く表現できない。

その時、その場所にいれば分かるとしか言い様が無い。

まあ、勿論好みはあるだろうが、自分はガッツリはまってしまった。

なんか、自分の音楽性が一気に3くらいレベル上がった感じだ。


とりあえず伝え方が良く分からないからこの人のマイスペースの

アドレスを張っておく。

音楽も聴けるから、気になった人は覗いてみては・・。↓

http://www.myspace.com/tivonscott/music/songs/in-a-sentimental-mood-35430980


ライブの後はペニコットがホストのジャムセッション。

最後まで見たけど、今日は凄すぎ。

たぶん、ペニコットが出てるからって事でみんな来るんだね。

凄いメンツがわんさかセッションしてる。

例えばこんな人も。


(右のスリック・リックばりのチェーン着けてる人。後に何者か判明)


それから、ペニコットとにかく体力ありまくり。

ライブの後、そっから2時間以上、ほぼずっと吹きっぱなし。

しかも、クオリティーは一切落ちない。

ただひたすら、凄いとしか言い様が無い・・・。


最後の最後まで大興奮だった。

いやー、こんなの聞けて本当にニューヨークまで来た甲斐あった。


こうして、今日は終わる。

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